新型コロナウイルスの感染が2020年1月ごろに日本で確認されてから半年以上が経ち、8月も終わろうとしています。
当初はウイルスの撲滅が期待されていましたが、想像以上の感染力の強さと経済への大きな影響、そしてワクチンの生成と量産にかなりの時間がかかることが明らかになり、現在ではコロナウイルスと共存していく「Withコロナ」という考え方がされるようになりました。
この情勢を踏まえ、密を避けるレジャーとして注目を集めたキャンプを特集したMOOK本が、7月末にぴあから発売されました。
「大人が愉しむ キャンプの本」(ぴあ株式会社)
今回この本の編集を担当させていただいたのですが、当初は5月に発売予定だったのがコロナの影響によりロケの中止や発売時期が見直され、ようやく7月末に無事発売となりました。
内容はキャンプに興味のある中高年に向けた、ルールやマナー、必要な道具、テントの建て方から料理までを網羅し、初心者でも始められるための1冊になっています。
日帰りのデイキャンプの企画では、実際の4人家族がモデルとして参加、子どものいるキャンプならではポイントや注意点を紹介しています。
1泊2日のキャンプのページでは夫婦やカップルをモデルに、泊りでの過ごしやすいテントサイトの作り方や、就寝時に必要な道具や注意点について紹介しています。
またキャンプは楽しい一面だけでなく、自然の中で過ごすリスクや危険性もあるため、それらを理解するための基礎知識ページも設けてあります。
以前からフィグインクでアウトドア書籍を製作する際にお世話になっている、アウトドアプロデューサーの長谷部雅一さんに監修いただき、イラストを用いながらのわかりやすい紹介となっています。
「達人に聞く!俺のキャンプ」という、有名キャンパーに方のキャンプスタイルを紹介する巻頭企画では、芸人のバイきんぐ西村さんに出演いただきました。
インタビューを含めた1泊2日のロケでは一緒にキャンプを行い、料理好きなのがよくわかるとてもおいしいキャンプ料理を振る舞ってくれました。テレビで拝見するよりもずっと優しく丁寧な人柄で、焚き火を囲いながら楽しいひと時を過ごさせていただきました。
先ほどご紹介した長谷部雅一さんも巻頭企画で出演していますので、ぜひお手に取ってチェックしてみてください。
感染が広がり始めた当初は、人がいない安全なレジャーとしてキャンプ場へ人が大挙して押しかけてしまい、屋外にも関わらずむしろ密になってしまっている状況もありました。一時的に閉鎖となってしまったキャンプ場も、現在では県外移動を制限し、受付や共有スペースでのウイルス対策を行い営業を再開しているところが多いです。
今まではアウトドアという開放的な空間では、気が大きくなってしまったり大雑把なことをしてもいいという意識が、自分をはじめほかの方たちも多少はあったのではないかと思います。
しかし、コロナによって人との距離を意識したり、使用する施設や道具を消毒をきっかけにキレイに使ったりなど、今までよりも丁寧にアウトドアを楽しむという意識が増えてきているのではと感じています。
このように、コロナによってマイナスな思考だけにしてしまうのではなく、前向きに考えられる事柄を見つけていくのが、今後大事になるのではと感じました。