目が衰えてきたら耳読書がおすすめ
デザイン部Tさんが散歩をしながら耳読書していることをブログで知り、
耳読書がどんなものか私も試してみることにしました。
実のところ老眼が進んで細かい文字が読みにくく、特に文庫本は滅多に読まなくなり
耳に頼るのもいいなあと思い、さっそくオーディオブックを始めました。
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オーディオブックで何を聞くか、迷いました。
なにしろ扱っているジャンルが幅広く、本の豊富さは想像以上。
悩んだ末にまず選んだのが「英会話の本」。
英語で会話ができたらいいなあ、ずっと前から思っているが全く身につかない。
最後のチャンスとばかり耳読書に頼っています。
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もう一冊、途中で何度も挫折し最後まで読んだためしがない「源氏物語」。
耳読書ならいけるかも、瀬戸内寂聴の現代語訳を選びました。
まずこの2冊を、ウォーキングをしながら始めました。
聞いてみると案外スムーズに頭に入り、いい感じで続いています。
何より気楽に聞けるのが一番。ウォーキングしながら、あるいは家事をしながら、
「ながら読書」ができるのが魅力です。
ウォーキングで体力と筋力を鍛えるぞー
ウォーキングを始めたのは耳読書がきっかけですが、
実はもう一つ理由があります。脚の筋力を鍛えたい! と思ってのこと。
この年末年始は山陰地方を旅しようと思っています。
神社や仏閣、美術館や遺跡など、訪ねたい観光施設はたくさんあり
旅に向けての気持ちは高まるものの体力には自信がなく、30分も歩けばきっとヘロヘロ。
脚力をつけなくては……、止むに止まれぬ事情でウォーキングを続けています。
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休日の朝、7時に家を出て隅田川の川べりのランニングコースを2キロ歩きます。
ウォーキングを始めたばかりの頃は、2キロを歩くのに40分もかかりハアハア状態。
それが近ごろは呼吸がとてもスムーズ。歩幅も広くなり30分で歩けるようになりました。
なんと10分も短縮、ささやかな成長を実感しながら気持ちよく歩いています。
自然を感じながらのウォーキングは気持ちいい
ウォーキングをしていると様々な発見があります。
普段気がつかない自然の様子や季節の移ろいを身近に感じ、とても新鮮な気分です。
冬に向かって桜並木の葉が色づき、枯れた葉が凩に晒されています。
しばらくすると道端には落ち葉が積もり、芝生に広がった落ち葉はまるで鮮やかな絨毯のよう……。
遠くに見えるのは牛嶋神社の銀杏の木。目が醒めるほど鮮やかな葉を湛えています。
隅田川に目を遣ればカモメが数羽、川面に静かに浮かんでいます。
隅田川を詠んだ正岡子規の俳句を思い出しました。
「雪の日の 隅田は青し 都鳥」
このところ、記憶力の衰えを自覚していただけに、この俳句がすっと口に出たのは自分でも驚き。
ウォーキングは脳を活性する効果もあるのでしょうか。
ドングリを拾って思ったこと
足を鍛えるためにウォーキングを兼ねて美術館めぐりも積極的に行なっています。
11月には二子玉川にある五島美術館を訪ね、古伊賀の陶器展を観てきました。
鑑賞後に広い庭園を散策、山道のような凸凹した階段を上り下りしながら、自然を満喫。
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枝葉が幾重にも重なり日差しが遮られた木々の中を歩いていると、
足元にふいにドングリを発見。
ドングリといえば、今年は各地で熊による被害が連日のようにニュースで取り上げられました。
原因は餌となるドングリ不足。猛暑のせいで山のドングリが育たなかったといいます。
自然の現実の厳しさ、地球温暖化の影響の深さを思い知り、心が重くなりました。
ドングリ3個を拾って帰ります。
今年もいよいよ終わりです
12月も半ば、今年も残りわずかとなりました。
慌ただしい雰囲気が漂う時期ですが、私は変わらずウォーキングと耳読書に励んでいます。
脚力に少し自信がついて、この分なら新しい年を元気に迎えられそう。
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こんなに穏やかな心持ちで年を越せそうなのも、何よりダンクグループの皆さんのおかげです。
この一年、ありがとうございました。お疲れさまです。
また、ダンクグループを支えてくださった出版社はじめ外部の皆様、大変お世話になりました。
深く感謝申し上げます。
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来る年の、皆様のご多幸をお祈り申し上げます。