今年の東京の桜は昨年よりも遅咲きで、ちょうど入学式の時季に開花を迎えました。
新年度に入り、私が利用する路線は以前に比べて混雑気味。新しいスーツに身を包んだ若い人を多く見かけます。
4月にスタジオダンクグループに新しく仲間が増えることはありませんでしたが、
この時季ですので、今日は昨年新しく入社した新人さんについて感じていることを書きたいと思います。
昨年の7月に、私の所属するダンクチームに古谷さんと長坂さんが加わりました。
ちょうど「新卒」と呼ばれる年代の、フレッシュな二人です。
世間で出版不況と言われて久しいなか、社会人経験のない二人が、勇気を持って制作会社の門を叩いてくれたことは、
一編集者として大変嬉しいこと。
入社当初は「社会人としても編集者としても、右も左もわからない」、二人ともそんな状態だったと思います。
それでも、目の前の課題に真摯に向き合い、一つ一つ乗り越えていくなかで、編集者として成長してくれています。
私は、遠方への出張や都内での撮影などに同行し、以前よりも二人とコミュニケーションを取る機会が増えました。
自分の仕事をまっとうしようという、一所懸命な二人の姿を見て、私も「頑張らないと」と刺激される今日この頃です。
実は私は人見知りなので、最初二人となかなか打ち解けられずにいました。
ダンクグループの一員になって4年ほどが経ちますが、やっと最近部長と気兼ねなく話せるようになったほどです……。
しかし、「自分はこうだから、できない!」と決めつけてしまうのは良くないと、最近強く感じるようになりました。
(人や、読んだ本の受け売りです)
自分自身を決めつけることで、さまざまな可能性を閉ざしてしまうのはもったいないこと。
フラットな気持ちでいることは、自身の新たな一面の発見や、人・物との出合い、ひいては自分の成長にもつながるはず……!
この「決めつけ」の話は、本作りにもつながります。
本作りに「これ」という一つの正解はありません。(これは部長の受け売りです)
「どうすれば伝わりやすいか」「どうすれば楽しんでもらえるか」。
読んでくれる人のことを考えながら、編集者は自分なりの本作りをしています。
「こんなことを知ってほしい!」
そういう思いを持って作れば、自然といい本になっていくと思います。
だから、古谷さんや長坂さん、もしかしたらこれから新しく入社してくる人には、
自分の思いやメッセージを込めた一冊を楽しみながら作ってもらいたい。
このブログを書くのをきっかけに、ふとそんなことを感じました。
人はいくつになろうとも完成することはありません。みんなが成長の途中です。
だから、古谷さんと長坂さんには「最初からうまくいかないのは当たり前」だと思って、
恐れずにチャレンジしてもらいたいと思います。
なんだか祝辞のようなブログになってしまいましたね(笑)
私も、仕事でもプライベートでもいろいろなことにチャレンジしよう。
二人の姿を見ながら、己を顧みる日々です。
「やらない後悔より、やった後悔」というのも、よく言われますよね。
ただし、お花見でつい飲みすぎてしまったのは「やらなくて良かったな」と、
二日酔いになった後で後悔(というか反省)しました(笑)