鹿児島から南へ飛行機で1時間。南西諸島に位置する鹿児島県・徳之島天城町に、日本最大級のウンブギがあります。
5年ほど前に地元の友人から「自宅から近い場所がテレビに出るから見て」と連絡が入り、報道番組で知りました。「ウンブギ」は徳之島子宝空港(徳之島空港)から徒歩でも行ける場所にあります。
道路標識があるので迷わずに行けました。見渡せばサトウキビ畑、その中にウンブギがあるようです。舗装された駐車場があるので車でも便利。
少し急ですが、階段で降ります。手すりも設置されているので昇り降りも安心。
降りると、そこには鍾乳石とガジュマルなどに囲まれた自然豊かな空間が広がります。
晴天なら、木々の間から差し込む光の空間はきっと感動ものでしょう。(残念ながらこの日は、曇天でその光景は立ち会えませんでした。)
遊歩道が整備されているので、水中鍾乳洞の近くまで行くことができます。
島口(シマクチ/島の方言)で「ウン」は海、「フキ」は崖で「ウンブギ」と呼びます。「フキ」に囲まれた「ウン」である透明な海水が広がります。
照明が設置されていました。省エネにも取り組んでいて、消し忘れがないように5分経つと自動で消灯します。
曇天のお天気時には、この照明があると特別な景観をサポートしてくれます。水中鍾乳洞の入口は大きくもなく、広くもないですが、透明感があるエメラルドグリーンの水面に鍾乳石が反射します。潮汐で、訪れる時間によって水位が上下します。洞窟の奥からしずく音が反響してポチャン、ピチョンと聞こえて心地よく、自然のパワーを感じられる場所です。
海底に繋がっている支流も多く枝分かれているため、水中鍾乳洞の規模がどれだけ大きく、どこまで続いているのか、解明されていません。現在も調査が続いているそうです。
SNSなどで見る「華やかで人気があるスポット」にはまだなっていないようですが、広場には幾つかのベンチも設置されているので、日常を忘れ、静けさが広がる神秘的な場所でのんびり過ごしてみませんか。2021年7月26日に世界遺産に登録された島『徳之島』を訪れてみてはいかがでしょうか。